最近読んだ本
サンディエゴにブックオフができたおかげで、最近はとりあえず読む本に不自由しなくなった。でも、古本にしては、けっこうお高いのよね。いつか日本に帰ったら、図書館のすぐそばに住もうっと。
先日このブログでも書いたとおり、食わず(読まず?)嫌いだった村上春樹に目覚めてから、かなり春樹漬けの日々。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「ノルウェイの森」「国境の南、太陽の西」「スプートニクの恋人」「アフターダーク」「レキシントンの幽霊 」「東京奇譚集」「TVピープル」。 やっぱり一押しは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。彼の作品の中でも、1、2を争う人気というのも納得。「海辺のカフカ」に通じるファンタジーの世界、2部構成。大ベストセラーの「ノルウェイの森」もまあまあだったけど、そこまで売れたのは謎。同じ恋愛小説なら、「スプートニクの恋人」のほうがいい。読んだなかでもっとも面白くなかったのは「TVピープル」。短編集なのだけど、表題作が今ひとつだったので、印象が悪い。一番最初に読んだ村上作品が「TVピープル」でなくて良かった。きっと他の作品を読む気が起きなかっただろうから。
彼の小説に惹かれる一番の理由はきっと、登場する人物が好きだから。たいてい主人公の男性は、孤独で、読書と音楽が好きで、頭が良い。女性はわりと個性的で気が強く、理屈っぽくて、同じく孤独。そういう人たちに強いシンパシーを感じる私は、きっと孤独な人間なのでしょう。今日読んだのは、重松清の「その日のまえに」。単行本で5ドルもしたのだけど、帯を読んだだけで買うのを即決。「生と死と、幸せの意味を見つめる連作短編集」です。私は昔から「死」についてよく考えた。若くて健康な時から(今でもおおむねそうですが)、死が自分と無縁のものだとは思っていなかった。ホスピスとか告知とか脳死とか献体とか、死に関わること、死を迎えるにあたって考えておかなければならないことに異常に関心があった。この本に出てくる人たちのように、末期癌で告知を受けて、多少の準備期間を経て死ぬのと、交通事故や心臓発作で突然死ぬのとでは、どっちがいいだろう。私にそんな強さがあるのかという問題は別として、やっぱり自分で死期をわかっていたいと思う。そうじゃないといろいろ悔いが残りそうだ。自分の荷物をちゃんと片付けて、お世話になった人にお礼を言って、最期の時を迎えたい。すごく長い遺書を書きそうなタイプだな(笑)。
『世界の終わりと~』がお好きでしたら、『ねじまき鳥のクロニクル』もお好きだと思うので(多分ですが)、お貸ししたいのですが、やはり第一部がないのですよね・・・。
2,3だけでよろしかったら差し上げますので、まだ未読でいたらしたら言って下さいね(もう読まれてしまいましたかしら?)
私も、できるならちゃんと告知してもらう方がいいですね。
「青い鳥」はもう読まれましたか?今度映画化されるようなのですが、学校もので、今時の子供の目線を受け止めることのできる、温かい先生が出てくるお話です。(少々、灰谷健次郎っぽいかも)
レキシントン、、、は村上春樹作品集というのに入っているのを読みましたが、別の短編集もあるんですね。
「氷男」が良かったです。
個人的には村上つながり(?)で村上龍が読み応えがあって好きかも。特に、「5分後の世界」以降の長編ものが面白くて良く電車を乗り過ごします。←集中し過ぎ(苦笑)
あたしも選べるのなら死期をある程度予測したいと考えています。でも重い病に罹ると家族に大きな負担がかけるのも…ついつい色々考えてしまいます。
やはり人が死ぬというのは大事で、どんな形にしろ遺された人は大変なのかもしれないので、出来れば元気に怪我も病気もせず、コロっと逝きたい気もします。(笑)
あづ。さんのおかげで、新しい世界が開けましたよ♪
「ねじまき鳥」はブックオフにいっても全部揃っていないのですが、気長に待とうと思います。
彼もそれほど作品数が多いほうではないので、あっという間に全作品制覇してしまいそうです。
>daysofWLAさん
daysofWLAさんのところの図書館は日本語の本もリクエストで取り寄せることができるのですよね~。うらやましいです。この前写真に写っていた本、私の好みというか読んだことあるものとかなーりかぶっていました(笑)。
「青い鳥」はまだ読んでません。ブックオフで探してみまーす。
村上春樹の短編集でお勧めなのは、「東京奇譚集」「神の子供たちはみな踊る」です。
私も「氷男」は好きですよー。氷男の風貌を想像してみたりしました。
>非公開コメントさま
コメントありがとうございます!早速リンクも貼らせていただきました。
これからもよろしくお願いしまーす。
>がらさん
私も1番を選ぶなら「海辺のカフカ」かな。「世界の終わり・・・」が2番です。
実は村上龍も食わず(読まず)嫌いなのです。1作くらいは読んだことあるかも。「5分後の世界」以降ですね。覚えておきます。
他人に迷惑をまったくかけずに死ぬのは、なかなか難しいものかもしれませんね。お葬式を出してもらうだけでも申し訳ないような気がします。コロッと逝って、金銭的にはあまり迷惑をかけなかったとしても、残された人の悲しみは逆に大きいかもしれないし・・・。ま、人はみな必ず死ぬので、お互いさまということでしょうか。