2007.10.11

今日の犬はみな6歳。

Shibbiシビは、オーストラリアンシェパードとジャーマンシェパードのMIXで6歳のメス。色はジャーマン、体の大きさはちょうど両方の間くらい。ちょっぴりシャイだけど、甘えん坊で優しい犬。私にはシビが、黒くてひとまわり大きいたまこのように思えた。たまこよりちょっとマズルが長いけれど、毛の長さや顔の表情、性格もよく似ている。たまこに再会したような気分になって、いつまでもシビの体を撫でていた。もしシビがもう少し体が小さくて白っぽい犬だったら、危うく連れて帰ってしまうところだったな。犬と暮らすのは、あんこで終わりにしようと思っているのに。


Codyビーグルのコディはちょっとおデブな6歳のオス。犬種は全然違うのだけど、コロコロした体と顔の表情がなんとなくあんこに似ているのだ。釣り書きには「おしゃべりな犬」だと書いてあったのだけれど、実際に接して納得。なんだか一生懸命吠えるのだよ、これが。警戒して吠えているわけではなくて、要求吠えという感じ。でもしばらく一緒にいるとおとなしくなった。きっと寂しがり屋なのだね。元の飼い主は、静かなシニアコミュニティに引っ越すので、うるさいコディを連れて行けないということだった。しかし飼い主は今まで本当にコディのことを可愛がっていたようだ。丸々太った体とつやつやの毛並みを見えばすぐわかる。コディのおしゃべりに黙って耳を傾けてくれる(?)新しい飼い主がきっと現れるよ。


Inu&Kumaこの2匹、ぱっと見は同じようなクリーム色の塊にしか見えなかったけど、ミニチュアシュナイザーとビジョンフリーゼ。こういう超小型愛玩犬って、あまり得意ではないのよね、なんとなく。しかし、甘えん坊で元気があって、2匹とも良い犬であった。共に6歳でメスの2匹はとても仲良し。なんと、この犬たちの名前はイヌ(シュナイザー)とクマ(ビジョンフリーゼ)。日本語をかじったことのある人が飼い主だったのだろうか。犬にイヌって名前を付けるとは・・・。でも「イヌ」とか「クマ」とか呼ぶと、ちゃんとこちらにやって来るのです(当たり前だ)。不思議な感じ。もっと可愛らしい名前をつけてもらえば良かったのにね。クリスティー&シンディとか、イザベラ&ロージーとか、ね。


2007.10.02

スパニエルMIXが好き。

Gwenボランティア先にいたこの犬はグェン。9歳のメス犬だ。ちょうどシャンプーとトリミングを終えて戻ってきたばかりだったので、まだ毛は湿っぽかったが、ほんのりシャンプーの匂い。もともとはもう少し長かったと思われる毛もさっぱりと短く刈られていた。この手の犬の耳の後ろの毛やしっぽの毛は、ブラッシングを怠るとすぐ絡まってフェルト状になっちゃうからね。きっと前の飼い主の手入れが悪かったため、一度短く切ることにしたのだろう。


写真はうまく撮れなかったのだけれど、本当に可愛らしい犬。私は洋犬の中では、この犬みたいに、体が少し小さめで毛が長め、鼻の長さは中くらいの犬が大好き。純血種ではどんぴしゃなものはないけど、たいていはスパニエルミックスであることが多い。スパニエル系の代表犬種、アメリカンコッカーやキャバリアは別に好きじゃないけど、ミックスだと一気に私好みになるのだよね。たまこもこの系統。以前は、たまこはボーダーコリーのミックスだと思っていたけど、最近いろいろな犬を見て、スパニエルとオーストラリアンシェパードの血も入っていたのではないかと思うようになった。


今日はめずらしく、アメリカンエスキモー(スピッツ)もいた。白くてフワフワで可愛かった。ちょっと遊んでいたら、すぐアダプト希望の家族が来て、スタッフとのカウンセリングが始まったので、写真を撮る暇はなし。1歳のメスでまったく吠えないおとなしい犬だったので、もしその家族がアダプトしていなくても、来週にはすでに誰かにもらわれてしまっているだろう。


Jackeyこの犬を見て、すぐHさんちのマニスに似ていると思った。大きな立ち耳も、体の大きさも、びびりんな性格もそっくり。ラットテリアとジャックラッセルテリアのミックスだそう。マニスにはラットテリアの血が入っているのかもしれないね。


2007.09.25

シャイな犬

Hazelボランティア先にいたこの犬は、ヘーゼル。5歳のメス犬だ。生い立ちや育った環境などはよくわからなかったのだが、ヘーゼルは極端にシャイで用心深い犬。部屋に入って、ゆっくり犬に近付き、目を合わさないように手を差し出して匂いを嗅がせたのだが、それ以上近付こうとすると、鼻の頭にシワを寄せ、歯を剥いて、小さくうなる。臆病な犬は、見知らぬ人や新しい物、新しい環境がとても苦手なのだ。


犬に近寄るのはしばらく止めて、離れた椅子に座ってテレビを観ていた。人間と暮らす環境に慣れるため、テレビがついている部屋もいくつかあるのだ。ちょうど Animal Cops を放送していた。ちょっと観ただけなのでよくわからないが、まったく手入れされずに放置されていた犬(ミニチュアシュナイザー?)の毛刈りシーンが登場。バリカンですべての毛を刈り終わると、体の大きさが4分の1ほどになった。伸び放題だった毛は絡まり、ひどい状態になっていたので、刈り取った毛はまるで犬をくるんでいたコート、もしくは犬の剥製のよう。こんな極悪飼い主、じゃんじゃん摘発しておくれ。


しばらく経ってから、またゆっくりヘーゼルに近付いた。今度は逃げない。そーっと胸から撫で始め、顔のまわりや頭を優しく撫で続ける。そのうち、やっと落ち着いてお座りをした。そのまま優しく声を掛けながら、体のあちこちを撫で続けていたら、ずっと緊張していた表情がだんだん柔らかくなってきて、私の顔を舐めてくれた。最後には私に寄りかかって横になり、お腹も撫でさせてくれた。


どんな臆病な犬も、ゆっくり時間をかければ、いつしか警戒心は溶けるものだ。ヘーゼルの新しい飼い主は、こうやって少しずつ、新しい環境や周りの人々に慣れるように心を尽くす必要がある。


私は最初から無邪気で人懐っこい犬も好きだが、この犬のようにシャイで臆病な犬を放っておけない。あんこもそういうタイプだし、私自身が同じ性格だからかもしれないね。


2007.08.28

同い年

Sassy ボランティア先にあんこと同じ年の犬がいた。10歳2ヶ月のシェパードMIX、サッシー。あんこは来月半ばでちょうど10歳になる。よぼよぼ具合も同じくらいだし、犬種は違うのに、表情がとてもよく似ている。サッシーのように10歳にもなると、大きめの犬の肘の辺りは毛が抜けて皮膚が硬くなりタコのようになるのだが、あんこはちゃんと毛がある。ずっと家の中の柔らかいクッションの上で寝てたもんね。


このサッシー、「Fly Strike」のせいで耳の先がボロボロになっていた。帰宅後調べたところ、「Fly Strike」とはハエの幼虫であるウジによる皮膚病だそう。ウジは通常死んだ細胞を食べるのだが、生きている動物の皮膚に寄生することもあるのだ。皮膚はかなりの痛みを伴い、嘔吐や下痢の症状もある。治療せずに放っておくと、命に関わることもあるらしい。サッシーはちゃんと治療されたらしく、今は痛みもなさそうだが、耳の先は毛が抜け、皮膚がごわごわになっていた。「Fly Strike」、あまり聞かない病名だが、犬の場合は耳に寄生される場合が多いらしいので、こんな症状が出たら要注意。


Boo この黒い犬は、ゴールデンレトリーバーとチャウチャウのMIX、ブー。ブーの脱走癖にほとほと困り果てた飼い主がここに連れて来た。ブーはいつも脱走すると、近くとゴルフ場の中を走り回り、うさぎやカモを追い掛け、時には捕まえて食べてしまうこともあるそう。こんなに可愛い顔をしているのに、なかなかやるねぇ。シャイというわけでもないが、それほど人懐っこくもない、Independent な犬であった。犬版「自由人」という感じだな。


2007.08.07

返品される犬たち

ボランティア先の駐車場で、アメリカ人女性に連れられた白い日本犬MIXを見た。あんこを白くした感じの、日本ならどこにでもいる雑種だ。「何犬なの?」と聞いたら、案の定「Shiba-Inuよ。美しいでしょう?」と誇らしげに答えるその女性。純血で白い柴犬っていうのは、認められていないはずなんだけどね。でもどんな種類の犬だろうと雑種だろうと、飼い主に誇りを持って可愛がられているのが一番だ。アメリカで久しぶりに見た、素朴な日本犬MIX(除、あんこ)、可愛かったなぁ。


先日このブログで紹介したかわいい破壊王、コラは無事もらわれていったようだ。新しい飼い主が、どんなに物を壊されても怒らない寛容なお金持ちか、きちんとしつけをしてくれる人だったらいいな。


Wilma-Roseそしてあらたな破壊王がリターンされた。フラットコーテッドコリーとチャウチャウのMIXのウィルマ・ローズ(←すごい名前だ)。リターンした飼い主によると、留守の間や夜間に、カウチのクッションやカーペット、コードを齧ってしまうらしい。それ以外はとてもいい子なのに、とのこと。実際、この施設の部屋で接する彼女は、とても従順で可愛らしい。ぱっと見はそんな破壊王に見えないけど、そういえばふと部屋を見渡すと、ぬいぐるみやクッションの綿があちこちに散らばっている・・・(笑)。頭のいい犬なので、しつけ次第で噛み癖も治まるだろう。こんなにいい犬なのに、クッション齧ったくらいのことで返すなんてねーと、他のボランティアの人も話していた。ちなみに、うちのあんこも子犬の頃はかなりの破壊王だった。椅子の背にかけておいたカーディガン、自分の寝床に敷かれたバスタオル、たまたま手の届くところにあった私の眼鏡など、いろいろ齧ってくれました。特別なしつけをしたわけではないけど、2歳くらいになって落ち着いてきたら、そんな悪さもしなくなった。飼い主が気をつけて、いたずらされたくない物を出しっぱなしにしないのが一番大事だと思う。


Kiskaもう1匹、以前に紹介した、この施設の最年長犬16歳のキスカもリターンされた。キスカを引き取ったのは、キスカ並みにかなりの年配の老人男性であったが、彼が住んでいるシニアコミュニティーの住人たちに、いろいろ難癖をつけられて、飼い続けることが出来なくなったという。たとえば、本当は体重制限内に収まった大きさなのに、ちょっと大きいのではないかとか、芝生にウンチをした時に、芝生の1本1本まできれいに拭き取らないとか。元飼い主のこの男性いわく、シニアコミュニティーなんて、不平不満を言うのが仕事のような人たちばかりなので、何を言い返したところでどうしようもないらしい。なんだかちょっとわかるような気がする。キスカが予想外に早くもらわれて喜んでいたのだけど、残念ながらこんなことになっていた。なんとかキスカが元気なうちに、落ち着ける家と優しい飼い主を与えてあげたいものだ。


2007.07.24

犬連れホームレス

昨日ボランティア先に行く途中、高速道路を下りてすぐの交差点に、ホームレスの人が立っていた。交通量の多い高速道路の出口や、ショッピングモールの入口の交差点に、「I'm hungry」とか「Disable Veteran」などと書かれたダンボール板を持って、物乞いをするホームレスの姿はそう珍しくはない。私は毎回というわけではないが、時々小銭(1ドル~2ドル)を渡す。アメリカ人はけっこうお金を渡す人が多いので、半日立っているだけで、1日食べられるくらいのお金は集まるだろう。


昨日見た人は、なんと犬を連れていた。自分の自転車に、子供や荷物を乗せて引っ張ることができる小型車をつけて、その中に犬は座っていた。そしてこれ見よがしに、犬にトリートを与える。ホームレスが犬を連れているのは、寂しくて連れが欲しいからというのもあるだろうが、どちらかというと、犬の効果でより同情を得ることができるからだと思う。客引きみたいなものだ。飼い主がまともにごはんを食べられる状態でないのに、犬はちゃんとえさを食べているのだろうか。もちろん予防注射もしていないだろうし、具合が悪くても病院に連れて行ってもらえるはずはない。迷った末に、その人に5ドル渡してしまった。「犬にごはんを食べさせてね。」と言ったけど、私の願いは聞き入れてもらえたであろうか。


私がボランティアしている施設では、neglect home(きちんと世話をしない飼い主)から、犬を強制的に引き取ったりもしている。近所の通報によるものが多いと思うのだけど、今日見たようなホームレスの人の犬を引き取ったりはしないのだろうか。今度聞いてみよう。昨日はずっとこの犬のことが頭を離れなかった。素朴で可愛らしい、小さめの中型犬だった。


Kolaアラスカンマラニュート(たぶんMiX)のコラは1歳の女の子。人懐っこいし、若いわりには落ち着いているのだけど、この犬が飼い主に手放された理由は、「Destructive」。こんなにかわいいのに破壊王なのだ。庭のスプリンクラーを全部かじって壊すなど、飼い主がコラのために払った様々な修繕費は$4000!飼い主の気持ちもちょっぴりわかるような・・・。普通ならすぐもらわれそうなのに、3週間もこの施設にいるのも、破壊王だと聞いてみな躊躇してしまうのかもしれない。それ以外はまったく問題ないのになー。うちは何を壊されてもいいわーなんて言ってくれる、心の広い人がいつか現れるのを待ちましょ。


2007.06.05

3本足のパール

Pearlパールは日本にもいそうな素朴な風貌の白い中型犬だ。先月、右前足の切断手術をしたばかり。元から何もなかったかのように、肩から先がない。他の犬とケンカして、噛まれた傷が深く神経まで達していたらしい。その他に背中にも怪我をしていた。一応病院に連れて行った飼い主が、これ以上は医療費を払えないということで、この施設に連れて来たようだ。


もともと外で飼われており、散歩も週に3回というあたり、それほど可愛がられていた感じではない。サンディエゴは気候が良いので、昼は庭で、夜は家やガレージの中というパターンはけっこうあるが、牧場や農園の犬を除き、庭に犬小屋を置いて、犬を一日中外で飼っているという人はそうそういない。


あまりしつけをされていないようなので、コマンドはほとんど入っていないが、もともとおとなしくメロウな犬。お腹を撫でてやると、喜んですぐ仰向けになる。足を切断してから何年も経った犬は、何の不自由もなさそうに3本足で元気に生活しているものだが、まだ1ヶ月経たないパールは、足をひきずり歩きづらそう。すぐ疲れて座り込む。人間だって手足を切断すると、しばらくは無くなったはずの手や足が痛むというものね。今はさぞかしつらい時期だろうと思うと、涙がこぼれてくる。でも、犬は人間以上に順応性があって、現実をそのまま受け入れる強さを持っているから、きっとすぐ元気に歩き回れるようになるよ。そしてきっと、3本足のパールを愛してくれる優しい飼い主に出会えるよ。