レーシック術前検査
レーシックの術前検査を受けてきた。所要時間は2時間弱。内科、皮膚科、婦人科、歯科、と色々な病院に行ったことがある私も眼科は初めて。アメリカの病院は立派なところが多いが、今日行った眼科(GORDON・BINDER・WEISS VISION INSTITUTE)の待合室は、ゆったりしたホテルのロビーのよう。コーヒー紅茶は飲み放題。
検査をしてくれたのは、若い男性の技師だった。視力、眼圧、角膜の形状や厚さなど、眼に関するありとあらゆる検査を行う。視力検査で、ものすごく大きな文字で「B」と書いてあるのが、まったく見えなくて(アルファべットであることさえわからなかった)、隣りにいたトムがたいそう驚いていた。超音波で角膜の厚さを測る時に、軽い点眼麻酔をする。測定用の機器(何か細いもの)を角膜に直接当てられても、麻酔のせいでまったく何も感じなかった。不思議な感覚。あんな先のとがった物が眼に近付いてくるだけで普段は怖くて眼を瞑ってしまうのに、全然平気。これなら本番の手術の際も大丈夫だろう。最後に、眼底検査のために、瞳孔を開く目薬を点眼された。鏡で見たら、暗い所にいる猫みたいに、黒目の中のさらに黒い部分が、ものすごく大きくなっていた。
技師による検査が終わり、医師(Dr.Weiss)が登場するまでの間に、インフォームド・コンセントのためのビデオを見せられる。ビデオのなかで、Dr.Weiss 本人が患者(モデル?)にレーシックの手術について説明している。診察がすべて終わった後に、「インフォームド・コンセントの内容に同意しました」という書類にサインをした。なんと合理的でアメリカらしい方法だこと。医者にとっては、かなりの時間短縮になるはずだ。
医師がやってきて、眼底検査と、何か光を当てる検査をしたら、検査はすべて終了。何か質問があればその時に質問する。私の眼の状態は非常に良好で、何も問題なく、すぐにでも手術を受けられるということだ。将来、老眼になった時のことを考慮して、モノビジョン(片目は遠くが見えるようし、もう片方の目は近くを見えるようにする)の話が出るかと思ったが、まったく何も言われなかった。私はいつか老眼になった時に、老眼鏡をかけるのはやぶさかではないので、モノビジョンにするつもりはない、と言うつもりだったのだけど。レーシックで老眼は治らないと認識していたが、医師は、老眼も治ると言っていた。聞き間違い?医師との面談時間、たったの5分弱。
レーシックの手術は、12月14日と決まった。使い捨てコンタクトレンズのストックがちょうどその頃なくなる。手術の3日前まではコンタクトをしてもいいので、それまでの間も特に不自由はない。
ちなみに気になる料金は、両目で$4950。今日の検査代と、手術後1年間のアフターケアが含まれる。何せ私が受けるのは、Custom High Definition Vision with IntraLase なのだ。安い値段のレーシックとは、従来のテレビとハイビジョンテレビくらい、見え方が違うらしいのだ。値段は高いのは仕方ない。と思う。ことにしよう。