fc2ブログ
2008.06.01

3回目のロックンロールマラソン

3回目のフルマラソン挑戦(1回目の記録2回目の記録)。昨夜は9時過ぎに就寝、2時起床。短い時間だけどぐっすり眠れた。起きてすぐ、昨日のうちに作っておいた巨大おにぎり2個を平らげる。まだ外は真っ暗だけど、いつもどおりあんこの散歩に行って、家を出る直前にバナナを1本食べた。トイレの関係で早めにおにぎりを食べたのだけど、あまりに時間が早いので、おにぎりだけだとレースの途中でお腹が空いてしまうのだ。

今年もあづ。さんが送迎や応援をしてくれる。家が遠い私たちはあづ。さん宅までは自力で行った。その後順番に参加者をピックアップし、予定より早い5時半過ぎにスタート地点に到着。まずは例年と同じく、トイレの長い列に並び、その後もう1本バナナを食べた。念入りにストレッチをし、体を温める。去年までレースの直前でもストレッチなどろくにやらなかったが、今年になって腰やら膝やらを痛め、ストレッチの重要性を認識。ストレッチなどのウォーミングアップにより、怪我を防ぐだけでなく、パフォーマンスも大幅にアップする。

仲間6人で一緒にスタート。サウスダコタから走りに来たJ平さんの姿を見たのは、これが最後であった。彼はスタートからゴールまで6人の中で常に先頭を走り続けた。今年はトムがGarminのGPS付き腕時計を持っていたので、私はトムに付いて行くことにした。レースでは距離を測る必要はないが、この時計はリアルタイムのペースを表示することができる。ペースをつかみづらいスタート直後にはとても重宝だ。私たちの目標ペースは1マイル10分。

集合写真


←スタート前に全員でパチリ。


ダウンタウンにある7マイル地点で、今年もあづ。さんが待っていてくれた。後輩くん2人の奥様も一緒だ。美人妻3人が揃って日本の国旗を振っている姿はなかなか華やかで、遠くからでもすぐわかった。たくさんの人に声を掛けられただけでなく、テレビ局のインタビューまで受けたらしい。

7マイル地点にて

←この地点ではトムと一緒。まだまだ元気。応援ポイントが近付くと、嬉しくてついペースが上がってしまう。


エルビスくんたち

←今年は例年以上にエルビスがいっぱい。ギネス記録更新か?


ダウンタウンを過ぎると、I-163の長い上り坂に入る。実はこの辺りからすでに全身の疲労感があった。幸い右膝にまだ違和感はない。しかし、上り坂のちょうど真ん中辺り、9マイル地点で突然右膝が痛み出した。高速道路のカーブの部分は、路面の傾斜がきつく、特に右カーブでは右膝に強く負担がかかるのだ。トムに先に行っていいよーと言って、上り坂をとぼとぼと歩き始めた。このままではこれ以上走るのは無理だ。歩くのでさえつらい。しかし、高速道路のど真ん中でリタイヤした場合、どうやって家に帰るなり、ゴール地点に向かうなりしたらいいのだ。あづ。さんたちは第2の応援地点に向かう途中だろうけど、交通規制が激しいため、この辺りに近付くことは不可能だ。メディカルステーションまで歩けば、なんとかしてもらえるのだろうか。思い悩みながら200メートルほど歩いてたら、iPodから私のとても好きな曲(コバルトアワーbyクレイジーケン)が流れてきた。去年もこの上り坂でこの曲がかかり、リズムに乗って坂を上れたのだ。これって走れってことなのか?思い切って走り始めたら、なーんと不思議なことに痛みをまったく感じない。わーい、エンドルフィン(脳内麻薬物質)だ、エンドルフィンだ、今のうちに頑張って走っちゃおうー!順調にハーフを2時間18分で通過、トムの黄色いシャツが見えてきた。てっきり私がリタイヤしたと思い込んでいたトムはたいそう驚いていた。その後すぐ私がトイレに行ったので、またトムとははぐれてしまったが、18マイル地点までは、だいたい同じペースだったらしい。

17マイル地点で、再びあづ。さんたち応援団と再会。事前に預けておいた、ウィダーインゼリーとアミノバイタルゼリーを一気飲み。今年、給水所にあったスポーツドリンクはフルーツパンチ味でとてもまずく、水が苦手な私は水分補給にひと苦労だった。この時点で、J平さんはとうの昔に17マイル地点を通り過ぎ、トムとJ平さんの奥様は少し前に通過、若者2人は私の20分後くらいを走っていることがわかった。今年は大会の公式システムの1つとして、参加者がコース内の数ヶ所の地点を通過した時間が、リアルタイムで調べられるというサイトがあって、肉離れで急遽参加を断念したあづ。さん夫が、自宅で司令塔として応援団や参加者に情報を提供しているのだ。

17マイル地点にて
←17マイル地点にて。かなりバテバテ。今年はランニングスカートを履いている女性ランナーが非常に多かった。南カリフォルニアでは、ブラトップ+ランスカというスタイルが旬!


18マイル地点では、トムの会社のN子さんが待ってくれていた。N子さんは自宅がその地点から近いということで応援に駆けつけてくれたのだが、暑い中、いつ来るかわからない私たちをずっと待っているのは大変だったことだろう。よく冷えたユンケルのゼリー状サプリメントを手渡してくれた。元気に走る姿を見てもらえて気が抜けたのか、その後一気に足が動かなくなった。特に右膝が痛いというわけではなく、単に走りこみ不足で筋力と体力が衰えているのだ。しばらく歩いてみて、その後走り始めたら、今度は右膝が痛くて走れなくなっていた。ゴールまで歩くのもやむを得ない。時間はかかるけど、なんとかゴールできるだろう。靴下の中に砂が入っているのが気になったので、路肩に座って靴を脱いでいたら、突然左足全体がつった。急に姿勢を変えたのが悪かったのだろうか。なかなか治まらなくて、靴も履けない。巡回している白バイのおまわりさんに大丈夫かと声を掛けられた。さすがに足がつってはこれ以上歩けないので、あづ。さんに電話して近くまで迎えに来てもらうことにしたのだが、ストレッチをしているうちになんとか治まったので、引き続きゴールを目指すことにした。

沿道で応援してくれている人たちは、歩いている私にも「Good Job!」と声を掛けてくれる。最初はみじめな気持ちで歩いていたのだけれど、いつのまにか満たされた気持ちになっていた。青い空、青い海。膝は痛いけれど、健康な体でマラソンに参加できる。私って十分幸せではないか。

長い土手の後半、22マイル地点の少し手前で、またも応援団と再会。彼女たちも疲れているだろうに、明るい声と笑顔で応援してくれる。ゴールが遅くなると、早くゴールしている人たちを待たせることになるので申し訳ないなーと思っていたが、若者2人もまだリタイヤすることなく頑張っているというのを聞いて、安心してゴールを目指すことにする。

そこから先も、まだまだ長い。膝をかばって歩いているうちに、股関節も痛くなってきた。右足をひきずって歩く私に、通り過ぎるランナーたちが「大丈夫?」などと声を掛けてくれる。水曜日のみんゴルの時に日焼け止めを塗り忘れて、左肩が水ぶくれ状態になっている私に(お恥ずかしい!)、「日焼け止めを持っているから使う?」と声を掛けてくれる女性もいる。みな、自分もしんどいはずなのに、とても優しい。

過去2回のレースでは、24マイル地点からスパートをかけた。なぜかすごく早く走れるものなのだ。よーし、今年もラストスパートだー!と思ったけど、右膝が痛くて全然ダメ。せめて6時間は切りたいのに。25マイル地点になると、歩いていた周りの人たちもみな、最後の力をふりしぼって走り始める。私も、ゆっくりだけど、痛みをこらえて走り始めた。あと1.2マイル。ゴール地点のミリタリーの施設内に入ると、応援の人がたくさんいて、気分も盛り上がってくる。まず、あづ。さんがいて、沿道の日本の国旗のところに(世界各国の国旗が並んでいる場所がる)あとの2人がいることを教えてくれた。そこで、2人からお手製の小さな日本国旗を受け取り、本当に最後のスパート。フィニッシュラインが近付いた時、MCが「ジャパニーズガールがなんちゃらかんちゃら」とマイクで言うのが聞こえた。今、ガールって言ったね(喜!)なんて思いながら、無事フィニッシュ。チップタイムは6時間1分9秒。過去3回の出場でダントツ1番遅いけど、今年が一番つらかった。そして一番頑張ったと思う。何度もリタイヤを考えたけど、最後まであきらめないで良かった。26.2マイル中、7マイルも歩いたけど、それでもゴールできて良かったと心から思う。9マイル地点の上り坂で急に右膝の痛みがなくなったのは、エンドルフィンのせいだけでなく、応援してくれる人の思いや、トムが毎晩かけてくれた魔法や、セドナで受けたセラピーのおかげなのだと思う。

トムは4時間56分、J平さんは4時間33分、J平さんの奥様は5時間、後輩くんは2人とも6時間14分でゴール。6人の結果を見て一目瞭然。「走った距離は裏切らない」のです。フルマラソンには、まぐれやラッキーはない。ちゃんとトレーニングをしてきた人が結果を出せるのだ。驚いたことに、J平さんご夫妻は、レース中1度もトイレに行かなかったそう。うらやましい!私は前日から大好きな紅茶を我慢したせいもあってか、トイレは4回。去年に比べればずいぶんマシだ。トムは頻尿になっただけでなく、後半でお腹も壊したとかで(水にあたったと言っている)、相当トイレには悩まされたらしい。毎年スタート時は曇っていて、お昼前くらいから晴れてくるのだけど、今年は晴れるのがとても早く、強い日差しに悩まされた。気温は20℃ちょっとだったけど、体感気温はもっと高い。そのせいか、救急車の出動率が高かったように思う。エイドステーションで塩をもらって舐めたりするのだけど、ふと自分のお腹が白くなっているのに気付いて、指に取って舐めてみたら、かなりしょっぱかった。なんだ、自分の塩をリサイクルできるじゃんーって、ちょっと笑ってしまった。

今年も楽しいマラソン大会が終わった。J平さんご夫妻とは、またどこかのレースでご一緒しましょう、と再会を誓った。仕事が忙しく、ほとんどトレーニングせずに本番を迎えた若者2人は、どんな感想を持ったのであろうか。また走ってみたいと思うかどうかはともかく、しんどいだけではない、何かプラスなものを感じてくれたに違いない。今回のレースへの参加がスムーズにいったのは、何よりもあづ。さんのおかげ。送迎だけでなく、マラソン観戦が初めてのうえ、車の運転ができない他の奥様2人の面倒を見、応援用の日本国旗を作り、予定通り応援ポイントへ行けるよう気を遣ってくれた。走っている人は、ただ自分のことだけを考えて走っているだけなのだけど、あづ。さんは全員に気を配り、心身共に疲れたことだろう。本当にありがとう。

ゴール後のトムと私


←ゴール後、体はしんどいけど、楽しくてたまらない2人。