fc2ブログ
2016.03.23

猫たちと再会

エディンバラに着いた翌日は早速大忙し。

まず朝一で郵便局に向かい、バイオメトリックレジデンスパーミット(滞在許可証)の受け取り。ビザの申請時に指定しておいた郵便局で、入国後10日以内に受け取らなければならない。受け取りの手続きは簡単であっという間に終わった。

お次は私の携帯電話のSIMを買うために three という携帯電話会社へ。そこで Pay As You Go という契約不要の Free SIM をゲット。チャージしておいて、使った分だけ支払うシステムだが、私は「All in One 20 Add-on」という20ポンドプラスで30日間データ食い放題のプランにした(今見たら、同じプランがデータ食い放題ではなくて12GBに変わってる!)。これで私も電話ができるし、wifi がない場所でもインターネットが可能だ。

次に向かったのは Virgin Media というプロバイダー。もともとテレビとインターネットは Sky という会社にする予定だったが、うちのフラットはエリア外とかで急遽変更。その場で申し込み、TiVo (TV box) やらルーターやらが入った箱を抱えて帰った。トムの大活躍によりなんとか接続完了。入居1日目でネット接続(それもwifi)ってなかなかの快挙ではないか。

11時に車の受け取り。トムの車は会社がリースしてくれるものだが、ある一定の条件の中で車種などは自由に選べ、事前にディーラーとやり取りをして車は決めてある。そのディーラーのケビンが家まで車を持ってきてくれるのだ。メールのやり取りで、仕事が早く気が利いていると私たちの中では評価がとても高いケビン。30歳くらいのヒョロリとした若者を想像していたが、50代と思われるオジサンだった。

早速車に乗って、ちょっとしたモールに買い出し。トイレットペーパーとか洗剤とか。街中には駐車場が無料の大きなスーパーはないので、買う物が多い時は、こうやって少し離れたところに車で行くことになるのだろう。

猫のピックアップは午後3時頃と言われていたので、30分前に家を出た。うちから空港まで一般道で25分くらい。エディンバラは空港と街がけっこう近いのだ。迎えにいくのは、もちろん旅客ターミナルではなくて、Animal Receiving Centre という所。Extrordinairという会社が運営している。普通のきれいな事務所で、動物がいる気配がしない。猫を引き取りに来たと言ったら、名前も聞かずにうちの猫たちを奥から連れて来た。珍しい日本人だからか。Air waybill (航空運送状)とパスポートを提示して簡単に引き取り完了。もちろん、輸入や検疫に関する諸費用は払っているから(75000円!)、面倒な手続きは当然終わっているわけだ。猫と一緒に旅してきた書類などもここですべて受け取った。

fc2blog_20160401034211ecf.jpg

なんと、Extrordinair社のフェイスブックにたまちゃんとパニャが登場しています。
クリックすると大きくなります。



感動の再会!

のはすなのに、猫たちはニャーともいわない。感情を失ったような目をしている。私が声を掛けても全く反応はない。車に乗ってしばらくしたら、少したまちゃんが鳴くようになった。

家に着いて、ベッドルームにケージを置き、そっと扉を開ける。ベッドルームには、愛用の猫ベッドや爪とぎ、今まで使っていたのと同じ猫トイレや猫砂が用意してある。ケージから出てきた2匹はしばらく辺りの様子を伺っていたが、すぐにリラックスしてゴロンとしたり爪をといだり、トイレを使ったりし始めた。いつものたまちゃんとパニャだ!むしろいつもより甘えん坊だ。

fc2blog_20160401034308b9e.jpgfc2blog_20160401034341838.jpg


しばらくはベッドルームを猫部屋として、ここだけで生活してもらうことに決めた。そのほうが猫も落ち着くだろう。

夕方には猫を置いてごはんを食べに行った。家の近くのイタリアン、Bar Napoli。少々のつまみと、トムはボロネーゼ、私はなんとかマーレというトマトソースのパスタを食べた。味は可もなく不可もなく、量が多くて乾麺で軽く250グラムはありそうだった。

前日に泊まったホテルを念のためもう1泊取ってあったので、トムはせっかくだからホテルで寝ると言い、私は猫たちと寝るために家に戻った。猫たちのためには、トムがいなくて良かったかも。パニャはいつものように私の腕枕で、たまちゃんはペットヒーターを仕込んであるお気に入りの猫ベッドで朝までぐっすり眠った。

え?家具なしの部屋でいきなり寝るなんて、ベッドや布団はどうしたの?って思うでしょ。

ベッドとベッドパットと敷シーツは、トムが前回の出張で家を契約に来た時に買っていて(あと、なぜかテレビも)、羽根布団と枕は手荷物で持ってきたのだ。とりあえず寝られればいい。椅子もないから、座ることもできない。普通なら家が整うまでホテル暮らしをするのだろうけど、猫描いの引っ越しはいつもこんなものなのだ。