2011.10.15
「エンディングノート」

近くで上映しているのは、新宿ピカデリーのみ。いつのまにか、新宿ピカデリーがおしゃれなシネコンに変わっていてとてもびっくりした。椅子の背もたれが高く、頭をしっかり支えてくれるのがとても良い。
映画は、「高度経済成長期に熱血営業マンとして駆け抜けたサラリーマンが、定年退職後間もなくガン宣告を受けるも病と真正面から向き合い、最期の日まで前向きに生きる姿を、実の娘の目線で追う。「孫と全力で遊ぶ」「葬式のシミュレーション」など、“段取り命“で会社人生を送ってきた父親らしい余命の過ごし方が微笑ましくも感動を誘うドキュメンタリー」とあります。
「おはようニッポン」で紹介された少しのシーンや監督のインタビューだけで、朝から大泣きしてしまった私。大きなハンカチを握り締めてスクリーンに臨んだが、ただ涙、涙というストーリーではなく、淡々と進む話の中に笑いもあり、感動もありの、まさにエンターテイメントだった。
私は人としての「死に様」に関心がある。まだ若いし健康だけど、自分の「死に様」によく思いをめぐらせる。きっとこの映画の主人公のお父さん以上にきっちりと準備万端に、死を迎えるに違いない。
最後のほうでお父さんとお母さんが2人きりで病室で話しをするシーンは、涙どころか、激しくしゃくり上げそうになって大変だった。しかし、隣りに座るトムも同じ状況、きっと映画館にいたほとんどの人が同じような状況だったことだろう。
作り物の物語のように、気の効いたセリフや出来すぎなシチュエーションはないけれど、普通の言葉のやりとりの中に、本当に大事なものがたくさん詰まっていた。
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この記事へのコメント
ダイジェストのYoutubeビデオを見ただけで、ウルウルしてしまいました。
はち切れそうな笑顔のお父さんが、だんだん痩せてしまっているのがわかってそれだけでもつらいでしょうに、その過程をずっと撮影して、後で編集した娘さん=監督は複雑な心境だったでしょうね。
うちも子供がいないので、夫や自分が死ぬ時には無条件で手伝ってくれたり、面倒を見てくれる人はいないのだなぁなんて、漠然と考えています。
はち切れそうな笑顔のお父さんが、だんだん痩せてしまっているのがわかってそれだけでもつらいでしょうに、その過程をずっと撮影して、後で編集した娘さん=監督は複雑な心境だったでしょうね。
うちも子供がいないので、夫や自分が死ぬ時には無条件で手伝ってくれたり、面倒を見てくれる人はいないのだなぁなんて、漠然と考えています。
>daysofWLAさん
私はドキュメンタリーはあまり観ないのですが、なんというか、本当に良く出来た映画だと思いました。
何よりお父さんのキャラが良かったです。こればかりは作りようがないですからねー。
私はきっと夫より長生きすると思うので、いかに他人に迷惑をかけず、すっきりと最期を迎えられるか、そんなことをよく考えてしまいます。
私はドキュメンタリーはあまり観ないのですが、なんというか、本当に良く出来た映画だと思いました。
何よりお父さんのキャラが良かったです。こればかりは作りようがないですからねー。
私はきっと夫より長生きすると思うので、いかに他人に迷惑をかけず、すっきりと最期を迎えられるか、そんなことをよく考えてしまいます。
Posted by tomo at 2011.10.26 15:55 | 編集
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