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2013.01.21

あんちゃん、またねっ。

1月20日の夜7時少し前に、あんこは息を引き取りました。

朝からなんとなく、いつもより生気がなく、シリンジで水を飲ませても、やっと飲み込む感じ。あぁ、ついに来たか。水を飲めなくなったらもう長くない。a/d缶少量をなんとか飲み込ませることはできた。

お昼にどうしても出掛けないといけない用事があったので心配だったけど、「あんちゃん、絶対待っててね。約束だよ」と言い残し、後ろ髪を惹かれる思いで家を出た。

帰宅後、あんこを見ると、泡が口の縁に少しついている。水を飲ませようとしたけど、ついに飲み込んでくれなくなった。口は開けていないけど、お腹を上下させて深くて長い呼吸をしている。その状態が1時間以上続いただろうか。そのうち、呼吸とともにゴボゴボという音がするようになった。泡立った茶色っぽいネバネバしたヨダレも出て来た。

あんこに体内で何が起きているのかわからないけど、間違いなく終わりが近付いている。トムと2人で、あんこの横に座り、あんこを撫でながら、あんこに話しかけたり、あんこの思い出を語り合ったり、泣いたり、焦ったりを繰り返していた。

あんこの呼吸が浅く早くなってきた。そしてなぜかいつもは半開きの目をパチっと開けている。手で閉じようとしても、カッと見開いたまま。あんこのクリクリお目々を見たのは久しぶりだ。可愛いなーと思って写真を撮った。

その後、5分か10分経った頃だろうか。あんこの呼吸が突然止まった。それと前後してオシッコが少し出てきた。あぁ、死んじゃった、と思ったら、突然バフっと一瞬息を吐く、というのを5回くらい繰り返した。少しずつあんこの体が冷たくなった。ウンチは出なかったけど、口から泡状の茶色っぽい液体が出続け、結局完全に止まったのは翌日の朝ではなかろうか。同じものが鼻の穴からもずっと滲み出ていた。老衰といっても理由はちゃんとあるのだろう。あんこも場合、この液体と呼吸が少し苦しそうだったのが関係しているような気がする。

あんこの体をきれいに拭き(お尻周りは毎日洗っていたから十分きれいだったけど)、死後硬直が始まる前に、用意してあったAmazonの段ボール箱に寝かせてあげた。あんこは骨格標本みたいにガリガリだったけど、箱に入れるために少し体を丸めたら、お尻のガリガリっぷりが目立たなくなって、いつも以上に可愛くなった。本当にきれいで可愛くて、眠っているようだった。

翌日の今日、トムが半休を取ってくれて、うめこと同じ深大寺動物霊園に連れて行った。「勝手知ったる」感がなんだか悲しい。

あんこがなんとなく部屋をウロウロと徘徊するようになったのが4月、クルクルと激しく右回りをするようになったのが9月(ウンチコントロールが甘くなり、ウンP踏み踏み祭りを激しく開催したのもこの頃)、1ヶ月くらい後には自分で起き上がれなくなり、10月半ばには完全に寝たきりになった。1度は落ちた食欲も12月には復活し、人間用の肉料理も満喫したけれど、年が明けてから食欲がまた落ちた。オシッコの頻度が徐々に増え、夜中にいったい何度起きただろうか。ずっと順調に強制排便できていたけれど、最後の3日間は下痢だった。

老犬介護のフルコースを体験させてもらったけれど、それぞれの過程はそれほど長くなく、あっという間に次にステージに進み、結局寝たきりだったのも3ヶ月だけ。私に悔いなく介護をさせてくれ、それでいてこれ以上はもう耐えられないー!と思うほどではない絶妙の長さ。最期の時はトムと私の在宅時。最後の最後に、あんこはこれ以上ないほどの良い子だった。

思う存分あんこも世話をさせてもらって、本当に楽しかったし、幸せだった。キレイごとでもやせ我慢でもなく、心からそう思う。

15歳というのは、老衰というには少し早いとも思うけれど、痴呆で自分の体をコントロールできない中、あんこは最後まで本当によく頑張った。動物愛護センターから私に引き取られ、アメリカに渡ったり、また日本に戻ってきたり、ボケちゃったり寝たきりになったりしたけれど、そんなに悪い一生じゃなかったよね、あんちゃん。

15年間一緒に過ごしたあんこがそばにいないということに、まだまだ慣れそうにないし、涙も出てきちゃうけれど、いつか再会するその日まで、あんちゃん、またね。



あんこの最後最後にクリクリお目々になったあんちゃんです。


あんこの最後2夜亡くなって、翌日早朝火葬だったから、お花が少なくてゴメンね。

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Posted by at 2013.01.21 22:44 | 編集
こんばんは

tomoさん!
あんこちゃんやうめこちゃん、tomoさんのブログを
読ませていただいて、私は地元でネコボランティアを
始めたんですよ(今は休止中ですが)
一度は飼い主を失ってもこうやって幸せに一生を終えることを
見届けられて、ほわほわな気持ちになりました。
私が里親探しを手伝った猫たちもこんな最後を迎えられるかな。うん、あんこちゃん、またね。
Posted by ミルミル at 2013.01.22 03:07 | 編集
tomoさん、あんこちゃん旅立ってしまったんですね。
私のブログにコメントを下さって本当にありがとうございました。
教えて下さって心から感謝です。
大みそかにうめこちゃんを見送り、そしてあんこちゃんまで・・・tomoさんのお気持ちを考えると言葉が見つかりません。
あんこちゃんの最期は金太郎と全く同じです。
でも亡骸はとても綺麗で穏やかなお顔ですね。
思わず金太郎を思い出しました。
三か月の介護、本当にお疲れさまでした。
そして、うめこちゃんもあんこちゃんも保護センターからやって来たんですね。
幸せな子達!素晴らしい飼い主さんの元で精いっぱい生きて
沢山幸せを与えてくれましたね。
私も大五郎を見送り、まだ悲しみの淵から這い上がれませんが、残された者は旅立った子達に感謝しながら、あの子達に恥じないよう生きて行かなければいけませんね。
あんこちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
tomoさん、どうかお疲れが出ませんように、お体お大事にしてください。
Posted by サコリン at 2013.01.22 14:01 | 編集
あんこちゃん、最後までtomoさん、トムさんに見守られて、幸せでしたね。虹の橋を渡って、うめこちゃんやたまこちゃんと再会して走り回っていることでしょう。日本からアメリカに渡り、アメリカ大陸を横断し、また日本へ…。あんこちゃんはtomoさんと一緒にいろいろな経験をして、きっと楽しい一生を送れたと思います。よかったね、あんこちゃん。

tomoさん、これまでの介護の疲れもあるのでは…。どうぞゆっくりお休みになってください。
Posted by emmynyaa at 2013.01.22 14:26 | 編集
tomoさん、Tomさん
お疲れ様でした。
とうとう行っちゃったのですね。
たまこちゃんとうめこちゃんが迎えにきたかな?

15年の犬生としては
大きい引越しもあったし
飛行機も乗ったし、大変だったけど
楽しい一生だったね。
最後はベッドで寝て、愛情独り占めして。
親孝行なイイコだったね。

本当に「またね」だよ。
今は虹の橋の袂でたまちゃんうめちゃんと
のんびりしながら
tomoさんTomさんを見守っててね。
2人がそこに行くまでね。
そして私が行った時は、お顔見せて。
モモンガとうさぎと柴犬といるからね。
お疲れ様でした。
Posted by bowwow at 2013.01.22 16:30 | 編集
お目々クリクリの写真を見てまた泣いちゃったよ。
ほーんとかわいいね!
最後にともさん、トムの顔を見たかったんだね。
Posted by ゆーこ at 2013.01.22 23:33 | 編集
あんこちゃんお疲れさま。
幸せな一生の最期のときにtomoさんたちがはっきり見えたのかな。
天国でコロちゃんとのデートを楽しんでね。

tomoさん、心からお悔やみ申し上げます。
患いが長く、どんなに精一杯の介護が出来たとしても、居なくなってしまう悲しさ、寂しさに変わりはないですよね。
あんこちゃんと過ごした15年のたくさんの幸せな想い出が、少しでも気持ちの慰めになりますように。
Posted by daysofWLA at 2013.01.23 03:59 | 編集
またね、という言葉が凄くあたしの心に沁みます。

今頃はたまこちゃん、うめこちゃん、あんこちゃんはきちんと会えているかしら?
3匹でtomoさん、トムさんと再会する日を楽しみに仲良く暮らしていることでしょう。

家族や親しい誰かが病に倒れているというのは、思っている以上に精神的に負担になるもの。
tomoさん、トムさん、本当にお疲れ様でした。
Posted by がら at 2013.01.23 09:45 | 編集
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Posted by at 2013.01.23 12:30 | 編集
うめこちゃんに続いて、あんこちゃんまで…
お二人の悲しさと寂しさを考えると、とても心が痛みます。

お二人と一緒にアメリカに渡り、アメリカ国内を横断してのお引越しも経験したりして、沢山のことを体験しながら、いつもお二人の側にいたあんこちゃんは、とても幸せだったと思います。
最後の時もお二人に見守られながら、穏やかにいくことができたんですね。
これからは天国で思い切り走り回ってね。うめこちゃんもいてくれるから、きっと寂しくないね。
また会える日まで。

Tomoさんとトムさん、本当にお疲れ様でした。
どうぞご自愛下さい。
Posted by Obarue at 2013.01.23 17:08 | 編集
>非公開コメントさま
お久しぶりです〜。お元気でしたか?
ノエルちゃんのこと、覚えていますとも!
ノエルちゃんはうめこと同い年で、同じくらいの時期に亡くなったのですね…。ご冥福をお祈りします。
きっとお空で、あんこ、たまこ、うめこと一緒に楽しく遊んでいることでしょう。家族同様の存在を失った悲しみはそう簡単に癒えることはないですが、少しずつ時間が解決してくれると思います。

>ミルミルさん
最後のお別れのことだけを考えたら悲しい気持ちになりますが、トータルで見たら、あんこの一生は悪くなかったし、私も楽しかったのだから、そんなに悲しむ必要はないですよね?
ミルミルさんが里親探しをお手伝いした猫ちゃんたちも、きっとみんな幸せな最後を迎えられるはずですよ。たとえ短命な子がいたとしても、家族に恵まれて楽しい時間を過ごせたことは何より幸せなことだから。

>サコリンさん
わざわざコメントをくださり、ありがとうございます。
あんこが亡くなった後、大ちゃんは頑張ってるかなーとサコリンさんのブログを見に行ったら、大ちゃんも数日前に旅立ったばかりで本当にショックを受けました。大ちゃんはまだまだ頑張れそうだと思っていたので…。でも最後に美味しい手作りごはんを食べて、とても幸せそうに見えました。
ご冥福をお祈りいたします。
私も今は、可愛い子と出会えて楽しい生活を送れたことに感謝の気持ちでいっぱいです。今まで応援して下さって、ありがとうございました。
Posted by tomo at 2013.01.24 09:44 | 編集
>emmynyaaさん
あんこは15年の間に6回も引っ越したのですよー。小心者なのに、環境の変化にも対応し、よく付いて来てくれたと思います。犬としては色々な経験ができましたね。
いつもうちの犬猫たちを見守って下さり、ありがとうございました。

>bowwowさん
あんこへのメッセージ、ありがとうございます。素敵なお花もありがとうございました。
虹の橋には、bowwowさんちのうさぎとモモンガと柴ちゃんが待っているのですね。お友達がたくさんいて、あんこも嬉しいね。

>ゆーこさん
ずっとしょぼしょぼ目だったのに、最後の5分は大きな目を開けてくれたのですよ。そういえばこの数週間は、耳もピーンとしていました。何か医学的な理由もあるのかなぁ。
Posted by tomo at 2013.01.24 09:53 | 編集
>daysofWLAさん
コロちゃん!そういえば、コロちゃんも天国にいるのでしたね。長生きすると、先に行ったお友達がたくさん待っていてくれて幸せですね。
そう、一番の悲しみは、ここにあんこがいない、もうあんこに触れられないということです。でも、楽しかった時間を思い出すと、本当に温かい気持ちになるのですよね。

>がらさん
犬猫を見送ると毎回思うのですが、本当にいつか再会したいのですよね〜。また会えると信じていれば、少し悲しみが和らぎます。たまことうめこもいるし、あんこ自身は飼い主の悲しみも知らず、あちらで楽しくやっているのでしょう。
私は思ったより元気なのですが、燃え尽き症候群ぎみかなぁ^^;

>非公開コメントさま
とうとう本当に逝ってしまいましたよ…。
あんこのために泣いて下さり、大好きだと言って下さって、ありがとうございます。
いつかお空で、あいこちゃんやケイティーちゃんと一緒に遊ぶのかと思うと、なんだか嬉しくなりますね(でも、まだまだ下界での生活を楽しんでもらいますよ)。
ホームセンターにいたのはたまこのほうで、あんこは動物愛護センターの譲渡会で引き取ったのです。→http://crazytomo69.blog39.fc2.com/blog-entry-284.html
偶然の出会いでしたが、うちの子になってくれたことに感謝です。
ブログは続けますので、これからもよろしくお願いします!

>Obarueさん
犬ってそばにいるだけですごいって思います。寝たきりになっても、生きてるだけでありがとう、と思っていました。
Obarueさんも、犬との豊かな生活を思いっきり満喫してくださいね。
Posted by tomo at 2013.01.24 10:13 | 編集
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