2014.06.07

第14回しまなみ海道100キロウルトラ遠足完走記 その2

ジャイアンツユニフォームのおかげで数人のランナーが話し掛けて下さった。去年も色違いのユニフォームを着ていたことを覚えてくださった方もいて嬉しかった。ま、ほとんどが「今年寺内全然見ないけど、どうしたの〜?」というもの。「キャンプの最後に怪我をしてファームで調整中なんですけど、今日2軍の試合で実践復帰予定なんですよ」と律儀に答える私。

姉の姿を見たのは、中間地点のエイドで私たちと入れ違いで出発した時だったが、父と同じ会社に勤める若者(と言っても私より少し年上)とは、47キロくらいで最初に声を掛けられて以来、ゴールまで何度も何度も抜きつ抜かれつで、本当に励みになった。

中間地点のエイドを出てすぐに「ドルチェ」という有名なジェラート屋さんがあってランナーにも人気なのだけど、トムに却下されたのであきらめた。しかし、次のサンセットビーチのエイドの手前で会った母にそのことを話すと、売店ではっさくだか夏みかんだかのジェラートを買ってきてくれた。これがまた美味しいのよ。火照った体に沁みる冷たさと酸味。

直後のエイドで私のユニフォームを見て「天敵が来たー」というボランティアのおじさんに今年も会い、レモンちゃん麺を食べて次の橋を目指す。

fc2blog_20140610174921c62.jpg次は全長が1.5キロ近くある多田羅大橋。この橋に上がる所に毎年おばちゃん数名がやってる私設エイドがあるのだけど、なぜか今年はコーラがなかった…。


fc2blog_20140610175103eec.jpg日差しを遮るものは何もなく、照り返しもきつい。頭にかぶっているのは、手拭いでもバンダナでもなく、buffという長い筒状のもので、エイド毎に冷たい水で濡らし軽く絞ってかぶり直していた。首の後ろに布が垂れるようにしていたし、帽子より軽くて通気性も良くて、快適だった。


多田羅大橋を渡り切ってくるくる周りながら坂を降りると最後に写真撮影ポイントがあって、すぐに大きなエイド。よく冷えたタオルがお出迎え。このエイドには毎年いちごがある。

大三島は大きな島だけど、走る部分は少ない。あまりに暑くて途中自販機でドリンクを買ってしまった。このころから膝周りの関節がギシギシになって、先行きに不安を感じる。この島にある大三島の大山祇(おおやまづみ)神社に市川海老蔵さんが来ていて夕方からしまなみ歌舞伎が上演されるらしいのだけど、コース上にはランナーさえまばらで別世界な感じ。

fc2blog_20140610175645359.jpgこの大三島橋に辿り着くまでには、つづら折りの坂道を延々と上らなければならない。ここはほとんど歩いちゃったなー。周りのランナーがみな歩いていると、走る気起きなくなるよね。


fc2blog_20140610175711f7a.jpg大三島橋を下りてすぐの66キロ地点のエイドでは、可愛い女子高生がよく冷えたタオルを持って笑顔で出迎えてくれる。これだけでおばちゃん泣きそうになっちゃうよ。オレンジジュースは、みかん、清見、夏みかんの3種類。麦茶も水も何もかもがよく冷えていて美味しい。毎年思うけど、伯方島サイコー!地元のボランティアの方々のホスピタリティには感謝感激です。


次の伯方SCパークにある大きなエイドはマイクで「東京から来た◯◯さーん」と全員の名前を呼んでくれるのがウリなのだけど、去年に引き続き今年も呼ばれず。トムと名前が似ているので、一瞬混乱しちゃうのではないか。

fc2blog_201406101759460c8.jpg伯方大島大橋を渡って、最後の島、大島に上陸です。この辺りは今回1番しんどかった。足の裏と左の脚の付け根が痛くなってペースがますます落ちる。トムに付いて行くのがつらかった。とはいえ、ぴったりと一緒に走っているのは最初の20キロくらいで、常に5メートル〜30メートルくらいの差がついていた。普段練習で走る時も横に並んで走ることはなく、前後1列並び。なんというか2人揃ってマイペースなのだ。私たちが夫婦で走っていることに気付かなかった人も多いだろうな。トムは私が後ろを走っていても振り向いてくれることは全然なくグイグイ進んで行ってしまうのだけど、時々後ろを向いているのが遠くからわかった。どうやらオナラをする時に後ろに人がいないか確認しているらしい。たまには私のことも気にしてほしいと強くリクエストしたら、80キロ以降はオナラ以外の時にもたまに振り返ってくれるようになった。

75.6キロの宮窪漁港のところにあるエイドは男女兼用。個室ひとつと小便器が狭い空間にあるという、ちょっとつらいトイレ。でもこの辺りからはエイド以外の公共トイレが全然なくなるので、我慢するしかない。ここで3つ目のロキソニンを投入(スタート前と中間地点でそれぞれ飲んでいた)。

ここから次のエイドまでの5キロはこのコース最大の難所。ひと山超える感じなので、ガーッと上ってガーッと下る。緩めの上りは走り、きつい所は歩くというのを繰り返して何とかやり過ごす。ロキソニンが効いてきたらしく体の痛みがなくなった。

上りの途中でかなり高齢の男性に会い、少しお話しを伺った。高齢のランナーに会ったら健康の秘訣を聞いてみようと思っていたのだ。ゼッケンを調べて後でわかったことだが、彼は去年の最高齢完走者(78歳)であった。後ろ姿だけだと50代に見える。前から見ても十分お若い。ただ耳が少し遠かった。毎日10〜15キロ走っているそう。話をしながらお互い歩いていたが、突然彼がきつい上り坂の途中で走り始めた。いやいや、おじいちゃんが走っているのに私たちが歩くわけにはいかない。仕方なく走りました。そんなこんなしているうちにバラ公園のエイドの到着。去年ここに着いたのが17時30分、今年は16時45分。ここでもトイレに寄る。エイドではそうめんをいただいた。エネルギーになるものをたくさん食べないといけないと思うのだけど、水分の取り過ぎと暑さで麺以外喉を通らない。もうすぐ5時だというのにまだまだ日差しが強いのだ。今回、天気予報が終日曇りということだったので、透明レンズにシルバーミラー加工がしてあるサングラス(可視光線透過率50%)を持ってきたが、これは失敗。サングラスしてても眩しかったよぉ。もっと暗い色のを持ってくればよかった。

海岸線をクニクニと進むが、最後の来島海峡大橋はなかなか見えてこない。途中で、マエケンによく似たマエケンユニフォームの若い男子を抜かした。


fc2blog_20140610182505057.jpgやっと最後の橋に上る道。少し日が落ちてきた。この坂を上って橋に差し掛かる直前にエイドがある。そこでふと自分の脚を見ると、直径1センチ弱で少し盛り上がった赤い斑点が太腿の前面の全体に出来ていた。蕁麻疹なのか、なんとなくかゆいし、何より見た目が気持ち悪い。何も見なかったことにして先を急いだ。


fc2blog_20140610180316a86.jpg約4キロの長い長い橋。ゆっくりだけど余裕で走れる。周りはほとんどの人が歩いていた。去年と一昨年は私も半泣きで走っていたなー。


fc2blog_201406101803382a1.jpg日没の少し前、きれいな夕焼け。最後の橋の上から夕日を見るという目標がやっと達成出来た。


歩くことなく橋を渡り切って、四国に上陸。ぐるぐるの坂道を下るとそこにエイド。ここには鶏卵饅頭がある。いつもこのエイドにはOLっぽい人がいる印象があるのだけど、どうやらひめぎんの方がお手伝いしてくださっているようだ。ここのトイレは少しコースアウトしてサンライズ糸山という施設まで行かないといけないのだけど、2時間近くもトイレに行っておらず限界だったので思い切って行くことにした。最後の8キロはすっきりした気分で気合を入れ直して走りたい。

今治市内を走っているうちに、ついに真っ暗になった。最後のエイドではドリンクだけいただいてすぐ出発。このエイドは拍手でランナーを迎え入れ、拍手で送り出してくれる。ここには若いサラリーマン風の人が多いのだけど、もしかすると伊予銀行の人だろうか(伊予銀行の前だから)。

やっと見えてきた、ライトアップした今治城。今年も美しい。手摺りにしがみつくようにしてやっと階段を上り、敷地を横切ってラスト1キロ。

fc2blog_20140610180357f0b.jpg時間にも余裕はあるし、脚もまだ大丈夫。最後まで走り切ってゴール!主催者の海宝さんが温かく迎えてくれました。

つらくて楽しい長い長い旅が終わった。すごく嬉しいけど、終わってしまったことがちょっとだけ寂しい。
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