2006.11.28

最良の選択とは。

昨日は久しぶりに雨が降ったサンディエゴ。今日は晴れたけどめっきり冷え込んで最高気温は15℃。真冬並みの気温だ。うちの暖房は、全然効かないセントラルヒーティングのエアコンだけなので、家の中にいる時もしっかり着込んで、ブランケットにくるまる。


ここのところ、たまこの咳がひどくなってきた。


たまこの病気は僧帽弁閉鎖不全症によるうっ血性心不全である。左心房と左心室の間にある弁が、高齢により変形、全身に行くはずの血液が左心房に逆流する。それによって左心房と肺静脈の圧が上昇、肺に血液のうっ帯が起こる。いわゆる肺水腫である。そのせいでひどい咳が出る。最初の頃は日に数回であったが、今はもう1日中苦しそうな咳をする。とくにひどいのは明け方。私は毎朝5時にいったん起きてたまこに薬(1日4回与えている利尿剤)を飲ませるのだが、その後もたまこの咳が気になってあまり眠れないことが多い。小さな体で全身を使って咳をする。いったん始まるとなかなか止まらない。以前はコホコホという空咳だったが、今はギャインギャインという苦しげな鳴き声に近い。咳が治まってもしばらく荒い呼吸が続き、とても苦しそう。ただでさえ咳で衰弱した体なのに、ゆっくり眠れる時間などほとんどないだろう。できることなら代わってあげたいと思うが、私にできることはない。少し前にかかりつけの獣医に相談したが、できるのは薬を増やすことだけ。すでに限界量まで薬を増やしているたまこには何もしてあげられない。薬の副作用なのか、毛も大量に抜ける。まるで抗がん剤を服用しているかのようだ。フサフサだったたまこは薄毛になり、地肌がうっすら透けて見えそうだ。


たまこは薬で生かされているようなものだが、はたしてそれはたまこにとって最良の選択なのだろうか。毎日悩んでいる。咳が止まらない苦しそうなたまこを見ていると、涙がこぼれてくる。しかし、たまこは今、とても食欲があり、喜んで散歩にも行くのだ。ゴホゴホ咳をしながらも、楽しそうに公園の匂いを嗅いでいる。「ごはん」と「散歩」に反応しなくなったら終わりだね、とトムと話す。


私が恐れているのは、たまこの死であるけれど、本当につらいのは、たまこの苦しむ姿を見続けることかもしれない。


たまの笑顔


いつもの公園で楽しそうなたまこ。




11月28のたま


今日のたまこ。咳が出ていない時の穏やかな表情。


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この記事へのコメント
こういうとき「たまこちゃんはどうしたい?」って聞きたくなりませんか?
これって責任転嫁かしら?でも本人(本犬?)の意思を聞いておきたいですよね(笑)

きっとたまこちゃんは全部わかっているかもしれませんね。
tomoさんがたまこちゃんを大事にしていて、たまこちゃんもtomoさんが好きで、だからたまこちゃんは全部色んな事がわかっているように思います。

どんな選択をしても、たまこちゃんにとって最良の選択になるのではないかしら?
そう、あたしは思います。
Posted by がら at 2006.11.29 10:09 | 編集
こういった話になると涙が止まりませんね。
人間であれば言葉として聞くことが出来るのに
相手が犬になってしまうと、こうもいきませんよね。
でも、いつも側にいてくれるtomoさんの選択であれば
たまこちゃんにとっても最高の結果となることだと思います。
母にベッタリであった我が家の子も母の選択で最良の結果、
天国へ逝ったんだと今でも思っています。

どんな選択にしろ、tomoさんや沢山の人に囲まれて生活をしている今のたまこちゃんはきっと一番の幸せ者ですね!
Posted by miho at 2006.11.29 11:04 | 編集
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Posted by at 2006.11.29 12:38 | 編集
たまこちゃん、頑張っていますね。tomoさんも傍で見ておられて辛い思いをなさってることでしょう・・・。たまこちゃん、お洋服は嫌いですか?夜だけ洋服で体を温めるのは、そちらでは暑いですか?たまこちゃんの好みだと思いますが、トトは秋~冬は寝るときは薄手の洋服を着せていました。「犬に服?」と思っていた私でしたが、やはりトトも毛が薄くなってきて気温の変化にデリケートになっていた気がします。

tomoさんのたまこちゃんへの思いを誰よりも分かってるのは、たまこちゃんなんでしょうね。写真のたまこちゃん、とても穏やかです。
Posted by ルフュママ at 2006.11.29 21:28 | 編集
食欲と散歩ができるということは、生きる喜びがあるということですよ!毛が薄くなってきているとのこと、ここ数日の寒さは堪えますね。またたまちゃんに会いたいなぁ。
Posted by ゆーこ at 2006.11.30 08:23 | 編集
>がらさん
「痛い」とか「苦しい」とか、あえて言って欲しいですね。ただ、犬がもし言葉を話せても、「生きたい」とか「死にたい」」とは言わないでしょうね。基本的に「生」に対する本能があるはずだし、明日のことなど考えていないでしょうから。
たまこは昔から、いつも達観しているような顔をしているのですよ。怒らなくても、してはいけないことをきちんとわかっている犬でした。きっと私の気持ちも良くわかっていることでしょう。
私はきっと最後まで選択できないような気がします。自分で決めるのは勇気がいることです。

>mihoさん
こんにちは。なかなかお会いできませんねぇ(笑)。一応毎週通っているのですが、微妙に曜日がずれているのでしょうね。
たまこにはむしろ、「苦しいよ~」って甘えて欲しいのに、それさえ叶わない。犬と人間の関係って難しいですね。やはり違う生き物だから。
私には決断する勇気がないので、結局このまま薬を飲ませて、できるところまでやるしかないのだと思います。
たまこが幸せ者だと言ってもらえて、とても嬉しい。自分ではいつも自信がないのですよ。たまこは私が飼い主で幸せだったのかな~って。

>非公開コメントさま
こんにちは。あの後もブログを読んで下さっていたのですね。ありがとうございます。
病気の種類は違えど、同じような体験をされたのですね。痴呆だとまた違うつらさもあったことでしょう。たまこの最後のサイン、私は気付いてあげれるのかな。その時私はちゃんと決断できるのかな。犬を飼うということは、ここまで責任をもつということですね。
おっしゃるとおり、散歩とご飯を楽しみにしているということは、まだ生きる気力があるのだと思います。私にできるのは、その楽しみが最後まで続くようにしてあげることだと思います。
コメント、ありがとうございました。

>ルフェママさん
トトちゃんも毛が薄くなってきたのですね。たまこもここ1ヶ月くらい、ごそっと束で毛が抜けるようになってきて、それが止まらないのです。獣医さんには確認していないのですが、薬の副作用か、体が弱っていてそうなっているのか・・・。幸い、サンディエゴは真冬でも最低気温が5度を下回ることはないので、犬には過ごしやすいところです。サンディエゴって気候のせいか、犬の洋服はあまり売っていないのですよー。でも、たまこが寒がっているようだったら、洋服も着せてみます。
咳をしていない時のたまこは、いつもと変わらない穏やかな顔をしているので、こんな時はまだまだ長生きできそうだな、と思えるのです。

>ゆーこさん
そうそう、散歩とごはんは飼い犬の3大本能のひとつですもんね(もう1つは愛、笑)。咳をしている時以外は、まだまだ生命力を感じます。毛が薄くなったとはいえ、まだマニスよりは毛がいっぱいありますよ(笑)。でも触った感じが全然違うのです。まるで私の頭を触った時みたい(すぐ地肌)。
今、普通に犬好きの人がうちに来たら、たまこの咳を聞いていたたまれなくなると思います。それほどひどいのですよー。
Posted by tomo at 2006.11.30 09:58 | 編集
はじめまして、こっそり読者のジーンと言います。
たまこちゃんの様子がとても気になって、毎日ブログを拝見させていただいています。
私は今年に長年飼った愛犬を安楽死させました。
悪性腫瘍で助からないことがわかっていたからです。
勇気のいる選択でしたが、安楽死をさせた後から、周りの人からは「no more painでよかったね」と言われ、「もっと早い時期に安楽死をさせてあげておけば痛い思いをしなくてよかったのに、、、」という後悔ばかりが残りました。
たまこちゃんも飼い主様も大変なことと思います。
どうぞ心健やかに日々を暮らしていけますように、お祈りしています。
Posted by ジーン at 2006.12.01 10:41 | 編集
>ジーンさん
はじめまして。
たまこのことを気にかけて下さっているとのこと、どうもありがとうございます。
ジーンさんは安楽死を選択されたのですね。私たちのかかりつけの獣医も、かなり早い段階で安楽死のことを口に出していました。痛いのはつらいですよね。自分が痛みに苦しむ立場だったら、きっと安楽死を望むと思います。
たまこは明らかに痛いという感じではないので、なかなか判断に迷うところです。今は食欲もあるし、散歩も楽しみにしているようなので、もう少し待ってみようと思っています。
見知らぬ方からこのような心のこもったお言葉をちょうだいし、有り難い限りです。
ところで、ジーンさんはもしやサンディエゴにお住まいではないですか?知り合いに、同じく愛犬の足に悪性腫瘍ができて、少し前に安楽死させた、という方がいらしたものですから。ジーンさんはその方の奥様では・・・?と思った次第です。間違っていたらごめんなさい。失礼いたしました。
Posted by tomo at 2006.12.02 07:28 | 編集
はい、サンディエゴです。確かめてないですけど、ひょっとしたら私はtomoさんの知り合いの方の妻なのかもしれませんね。
Posted by ジーン at 2006.12.06 13:51 | 編集
>ジーンさん
やはりサンディエゴにお住まいでしたか。もしSさんの奥様でしたら、Sさんには夫婦共々大変お世話になっております~。これからもどうぞよろしくお願いいたします。たまこの状態は今のところ安定しています。日々大切に過ごしております。
Posted by tomo at 2006.12.06 14:14 | 編集
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