2007.06.13

友人夫妻の旅立ち

日本に帰国する友人夫妻が、サンディエゴで使っていた家具で引き取り手がなかった物をボンファイヤーで燃やしたいというので、みんなで海に行った。海岸に行くと、ちゃんとボンファイヤー用の場所がある。個人でゴミを燃やすことさえままならない日本では考えられない。そして、アメリカ人はみんなボンファイヤーが大好き。平日だというのに、夕方の海辺では、あちこちで焚き火中。


ボンファイヤー手作りの家具をばらした木材も焼いたけど、スモア(Some More)もやった。串に刺したマシュマロを火であぶり、熱々とろりのマシュマロと板チョコをグラハムクラッカーで挟んで食べる。頭がきーんとなるほど甘いので、1人1つしか食べられないけど、うまーい!焼き芋もやったけど、失敗。


大量の木材は、ほどよい時間ですべて燃え尽くされた。愛用した家具の最後を看取る友人夫妻。私も、あの長いテーブルで何度ごちそうになったことだろう。とても感慨深いものがある。


そして、その友人夫妻はついに日本へ旅立っていった。たくさんの手荷物プラス猫2匹のケージ。念のため、猫用トイレも車に積んでいった。ドキドキのチェックイン、あんなに心配していたケージの大きさはまったく問題なし。係員はまさにケージを一瞥して猫用タグをつけただけであった。


そして最も懸念していたセキュリティーチェック。アメリカ出国の際のセキュリティーチェックはとても厳しく、金属探知機を通る時は、靴や上着も脱いで他の機内持ち込み手荷物と一緒にスクリーニングする。機内持ち込みの猫は、ケージから出して、ケージを単体でスクリーニング、猫はなんと人間が抱いた状態で金属探知機を一緒に通るのだ。犬ならともかく、猫だよ、猫。人がたくさんいる見知らぬ場所で、ケージから出されたら、どんな猫でもパニック状態になるに決まってる。友人の飼っている黒猫ノアちゃんは、動物病院に行くと飼い主でさえ手がつけられなくなるくらい暴れるので、事前に鎮静剤を飲ませて連れてくるよう指示されるほどなのだ。


セキュリティーポイントの手前で友人夫妻+猫たちと別れた。そこから先に私は入れないけれど、建物の外に出ると、ガラス張りの壁を通してセキュリティーチェックの様子が見える。ガラスに顔の油がつくほど顔をくっつけ、中の様子を必死に見る私。友人が、どこか別室で猫をケージから出して検査してほしいと係員に訴えてみるも、あっさり断られる様子が、見ているだけでわかる。そして指示どおり、ノアちゃんをケージから引っ張り出そうとする友人夫と、同じくソフィーちゃんをケージから引っ張り出そうとする友人。どちらもなかなか出せない。その光景をガラス越しに見ていると、涙がこぼれてきた。無理矢理にでも、嫌がる猫を引っ張り出さないといけない友人たちも、怖がる猫たちも、どちらもかわいそうすぎる。


なんとかそれぞれ猫を抱き、金属探知機を通ることに成功。その時のノアちゃんの表情が遠くからもはっきりと見えた。びっくりした様子だけど、意外と飄々としている。その後空になったケージを、係員がのんびりと機械に通してスクリーニング。その間、友人たちは猫を抱いたまま待っている。その時間がどんなに長く感じたことか。そして、茶色い塊が一瞬飛び出すのが見えた。その塊、なんとソフィーちゃん。友人夫がすぐさま捕まえて、暴れるソフィーちゃんをケージに入れた。あぁぁぁ、なんてことだ。怖がりだけど、いつも固まって動かなくなるので、大丈夫だと思っていたソフィーちゃんがあんなことになるなんて。ソフィーちゃんは、動物病院に行く時以外、今まで1度も家から出たことがないのだ。そりゃ、パニックになるよね。半袖のTシャツ姿なのに、暴れるソフィーちゃんをしかと捕まえて離さなかった友人夫、えらいぞ!遠く、ガラス越しにこんな光景をずっと見ていた私。声はまったく聞こえないので、一部推測です(笑)。そのうちご本人のブログで、帰国の長い道のりに関して書かれることでしょう。


ロスの空港からの帰り道を1人で運転しながら、友人夫婦との思い出が次々に頭に浮かんで涙が止まらなくなる(←今日は泣きすぎ)。ごはんは数え切れないほどごちそうになった。一緒にいったサイクリング、メキシコやモハベ砂漠への日帰りドライブ、マージャン、カラオケ、ボーリング、お化け屋敷、マラソン大会。テレビドラマもたくさん一緒に見た。たまこが具合が悪い時にもいろいろ助けてもらったし、パソコンやネットワークの調子が悪い時はいつも直してもらった。犬猫を含め、家族ぐるみで楽しくお付き合いさせてもらった。


永遠の別れじゃないのにね。でも、やっぱり寂しいね。


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この記事へのコメント
なんだか読んでいて涙が出そうだわ。(笑)
子供の頃、お友達が外国に引っ越したり亡くなったりが凄く多かったので、何だか色々思い出しました。

もう日本に無事に着いた頃かしら…?
それともお空の上かしら?

tomoさんと友人一家(猫も含む!)がまた笑って再会する日が近いうちに来ますように!
Posted by がら at 2007.06.15 11:55 | 編集
セキュリティチェックの話、、、様子が想像できすぎて、読んでて、どきどきしましたよお。LAX、混んでるからなぁ。。。別室、というのはテクがいるかもですね。。。かわいそうなソフィちゃん、殿も力づくでBが押さえ込んでたからなぁ。すんごく怖かったんでしょうね(涙)。道中が少しでも楽に過ごせるように祈るばかりだわー・・・

そうなのよね、永遠の別れではないとわかってても寂しいですよね。。。って、帰国しても、スカイプでくっちゃべってたりするんだけどね(笑)。tomoさんも元気出してねん。
Posted by こるー at 2007.06.15 19:58 | 編集
マルコさんの想像力にも驚かされますけど、
それを読んで、私は涙が止まりません。
切ないよぉー。
Posted by くろねこ・ママ at 2007.06.15 22:02 | 編集
まさかまさかと思ってはいましたが、そのまさかでしたか。
一度、SDでお会いしたいと思っていたのに、残念無念。

tomoさんにとっては、あんな時もこんな時も助け合ったいいお友達だったのに~。見送る側はホント寂しいですよね。心中お察しします。
ああ、時とお金(と旦那)が許せば、今すぐにでも慰めに飛んでいきたい気分です~。
Posted by うさを at 2007.06.16 00:36 | 編集
こんにちは♪
「さよならだけが人生だ」とゆうものの
さよならはたとえ一時でもさびしいですよね。
同じ地球上にいてもちがう国にいるのは心細いですし・・・
でも、
再会が待ち遠しいですね♪
Posted by ミルミル at 2007.06.16 03:03 | 編集
ちょっともらい泣きしてしまいました。ノアさんご夫妻、結局一度したお会いできませんでしたが、鮮烈な印象でした。日本でもお幸せに。
Posted by H at 2007.06.16 15:00 | 編集
>がらさん
サンディエゴでの生活は、友人たちはみな車でせいぜい20分以内のところに住み、家族ぐるみで、家を行き来するような関係になるので、いざ離れるとなると、本当に寂しいですねぇ。
なんだか、心にぽっかり穴が開いた感じです。トムも同じことを言っています。別に毎日会っていたわけではないのだけど、いつでも会える距離にいるのと、海の向こう側にいるのとでは、気持ちが全然違いますね。
再会できるのはいつでしょう(笑)?私は一時帰国もめったにしないので、1年以上先になりそうです。

>こるーさん
こるーさんもつい最近同じ経験をしたのですもんねー。セキュリティーチェックは予想していたほどは混んでいなかったのですよ。ただ彼女たちは猫のぶん時間がかかったので、後ろの列がどんどん長くなっていました(笑)。
いろいろありましたが、とりあえず、猫ともども無事に到着したそうです。
スカイプあると便利ですよね。今までもサンディエゴ同士なのに、よくスカイプでしゃべってました(笑)。

>くろねこ・ママさん
声は聞こえなかったけど、ガラス越しに必死で見ていたので、私の想像はかなり合っていると思いますよー(笑)。
ガラスに顔をくっつけて、小さな悲鳴を上げたり、涙をこぼしたりしている私の姿は、まわりから見ると奇異に映ったに違いありません。

>うさをさん
その、まさかまさかは、大当たりだったのですよ。私も初めて聞いた時はショックで、その時もかなり泣きました(子供みたいだー)。
見送る側は本当に寂しいですよー。旅立つ側には、これから新しい生活や新しい人間関係があって、希望もいっぱいありますからね。
時とお金とダンナ様が許してくれたら、ぜひまた遊びに来てくださーい!

>ミルミルさん
人生には別れはつきものですよね。永遠にそばにいるのは、ダンナだけでしょうか(笑)。
でもまたいつかは会えるし、一緒に過ごした楽しい思い出もたくさんあるので、それだけでも幸せですね。

>Hさん
Hさん、涙もろくなりましたねぇ(笑)。
ちなみにHさんはnoirさん夫妻に2回会ってます。Hさん宅にお邪魔した時と、火鍋の時。鮮烈な印象でしたか(笑)。
Posted by tomo at 2007.06.17 16:06 | 編集
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