「対岸の彼女」

すでにWOWOWでドラマ化されているらしい。主人公2人は財前直見と夏川結衣が演じている。かなりイメージ通りだ。
年齢と出身大学が一緒なだけで、性格も生活環境もまったく違う2人の女性が友情を育んでいく話だと認識していたが、私は感じたのはもっと大きな意味での「人との関わり方」。
未婚の女社長である葵の高校時代の話に、自分の思春期の頃の独特の友人関係や閉塞感を重ねて思い出したりもする。私は主人公の女性たちとまったく同世代なのだ。当時、葵の親友であったナナコという少女は、学校でいじめにあっても、「あたしなんにもこわくないの。そんなとこに私の大切なものはないの。」と言い切る。誰もがこのように生きたいはずなのに、特に学校という小さな世界でしか生きられない子供たちにはとても難しいこと。「ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいても怖くないと思わせてくれる何かと出会うことのほうがうんと大事」であることに、みな大人になったからといって気付くことができるのだろうか。結局多くの人が、大人になっても同じことを繰り返してしまうのだ。
「なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、 また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。」
かくたみつよ、私も好きです!
読み終わったあと、前を向きたくなる感じが。(笑)
「空中庭園」もおすすめ♪
(最近本を読んでいないもので…)
「ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいても怖くないと思わせてくれる何かと出会うことのほうがうんと大事」この言葉響きますね。
学生の頃、女友達の噂話などに加わることにうんざりしていて、同じようなことを思ったことがありますが、今思うとただの強がりだったのかも(笑)ふとそんなことを思い出しました。
「対岸の彼女」覚えておきます。
「空中庭園」ってキョンキョンが主演で映画になった話でしたっけ?前から気になっていました。
「対岸の彼女」は今よく言われている、「勝ち犬vs負け犬」の嫉妬話だと思っていたのですが全然違いました。
>雅子さん
私もエキブロのRSS、利用しています。とてもわかりやすいのですが、外部リンクは結局自分でクリックしてみないと、更新されたかどうかわからないのですよねー。
エキサイトになって、更新がわかりづらくなったと思いますが、ここのところ頑張って毎日更新しているので、どうぞまた時々のぞきに来てくださいね~♪
>がらさん
一応直木賞受賞作品なので、機会があったらぜひ読んでみてください。読みやすいのであっという間に読み終わりますよ。
学生の頃の女友達の関係って、なんとも独特で微妙なものだったような気がします。私は今でも女性のグループみたいなものが苦手なのですよ(苦笑)。男性と付き合うほうが楽です。
話を聞いていて彼女により一層興味が沸いてきました(笑)
tomoさんが話題にしていたことといい、偶然ご本人のインタビューを目にしたことといい、こういうきっかけは逃すべからず(笑)本屋さんに行って見ます(笑)
それはタイムリーでしたね。角田さん、地味な雰囲気の方ですが、いかにも誠実そうなところが好きです。
ぜひ読んでみてください。よかったら感想もお聞かせくださいね~。