「サウスバウンド」
トムが出張で日本へ発った。アメリカ国内の出張の時は、利用航空便も滞在ホテルはもちろんのこと、どこの都市に行くのかも知らないことがよくあるのだが、日本へ行く時は妙に心配性になる私。航空会社のホームページで、無事離陸したことと着陸したことを必ず確かめる。いつも寝るのが早い私も、どんなに遅くても着陸を確認するまで布団に入らない。自分が飛行機に乗るのが苦手だからだろうか。毎回離陸するたびに、胃がキュンと縮まるような思いがする。あんな大きな鉄の塊が空を飛んでいて、その中に自分がいるなんて現実のことだと思いたくない!
トムの出張まで大事に取ってあった、奥田英朗の「サウスバウンド」を早速読んだ。昨日の夜10時から5時間かけて一気読み。「空中ブランコ」で直木賞を受賞した奥田英朗。私、この人の作品とても好きです。常識外れで突拍子もない人が毎回出てくる。バカバカしいのだけど、真実をついている。単行本の帯には「型破りな父に翻弄される家族を少年の視点から描いた長編大傑作」とある。このたび、映画化もされたのですね。元過激派のお父さん役には豊川悦司、御茶ノ水のジャンヌダルクと言われたこともあるお母さん役には天海祐希。お父さん、ちょっとかっこよすぎるね。
以下、私が気に入ったセリフ。
「世間なんて小さいの。世間は歴史も作らないし、人も救わない。正義でもないし、基準でもない。世間なんて戦わない人を慰めるだけのものなのよ。」
「お父さんを見習うな。お父さんは少し極端だからな。けれど卑怯な大人にだけはなるな。立場で生きるような大人にはなるな。これはちがうと思ったらとことん戦え。負けてもいいから戦え。人とちがっていてもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる。」
元過激派のお父さんの主張はたしかに少し極端で強烈なのだけど、意外と正論なのであった。
楽しんでいただけたようなので、お貸しした甲斐がありますです。
奥田さんの近年の作品は、とても楽しく読める作品ばかりで、安心して買えるし読めます。
ストーリーも面白いし、変人だけど人間らしさ溢れる登場人物が最高ですよね。
新作を仕入れたら、またお貸ししますね♪
長々とお借りしてすみません。この長期出張に備えて読まずに取っていたのです。
あづ。さんには本を貸していただくだけでなく、新しい作家にも挑戦させてもらい、本当に感謝しています。あづ。さんが貸してくださる本はいつも外れなし!素晴らしいチョイスです。安心して読めます。
昨日も、乙一はさすがにどうだろう・・・と思いながら「失はれる物語」読んだのですが、何度涙したことか(笑)!
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