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2008.04.30

最近読んだ本

トムの大忙しの日々は、やっと昨日で終わった。最終日は徹夜で、そのまま家には戻らず、翌日の夕方やっと戻ってきた。ここ数日トムの携帯電話が行方不明だったのでなかなか連絡も取れず、いったいいつ帰ってくるのかわからないまま、トムを待つ日々であった(携帯電話はチェストにしまわれた短パンのポケットにて発見)。あんこは夜はいつも2階のベッドルームで寝るのに、トムが帰ってくるまではちゃんと1階のリビングルームでひとり待っていた。徹夜の日はずっと1階にいた。そんなあんこを愛しく感じているらしいトム。あいかわらず、お風呂に入る直前しかあんこのことを触らないが、「あんこは世界一可愛い顔をしている」とか「一生、生きてろよー」などと言って、トムなりの愛情表現をしている。

トムがほとんど家にいなかった日々、私は読書にいそしんだ(18日間で10冊)。そんなわけで、読んだ本の1部をご紹介。


クライマーズ・ハイ (文春文庫)「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫

映画化された「半落ち」を1年ほど前に読んでから、横山秀夫は私のなかでちょっとしたブーム。主人公がみーんなおじさんのところが良い。私もおばさんになって、おじさんの気持ちがわかるようになったのだ。そのうえ、横山秀夫(と「新宿鮫」シリーズ)のおかげで、警察機構というものにちょっと詳しくなりました。警察庁と警視庁の違い、みなさんご存知ですか?この「クライマーズ・ハイ」は佐藤浩一主演でテレビドラマされていますが、今年の夏には映画が公開されます(主演は堤真一)。1985年の日航機墜落事件が物語の中心。私が飛行機に乗るのが怖くなったのは、この事故が原因なのです。


テロリストのパラソル (角川文庫 ふ 20-1)「テロリストのパラソル」 藤原伊織

史上唯一の直木賞&江戸川乱歩賞ダブル受賞作として有名ですね。どうして今まで読んでいなかったのか不思議。なんと私、中学生の頃から、テロリストものが好きでした。こんなことを書くと、公安当局にマークされちゃうのでしょうか。ちなみに特別過激な思想の持ち主では決してありませんよ。赤川次郎の「プロメテウスの乙女」が初めて読んだテロリストものです。こういう生き方をする人が世の中にはいるんだなと。思想のために自分の命を投げ出すなんて、平和な国の田舎の中学生には大変衝撃的でした。


ブランケット・キャッツ「ブランケット・キャッツ」 重松清

あづ。さんのブログで紹介されていた本で、もちろん私もあづ。さんにお借りしました。大好きな重松清に猫がらみとくれば、手を伸ばさずにはいられません。表紙のイラストの無表情な猫はうめこのようです。猫が主役というわけではなくて、他の重松清作品と同様、人生のせつなさとか暖かさとか、生きていくことの難しさが描かれている。物語中の猫の存在はちょっとしたスパイスです。決してハッピーエンドばかりではないところが彼の作品の好きなところ。そんな人生なんて、なんだか嘘くさいもの。


海辺のカフカ (上) (新潮文庫)「海辺のカフカ 上・下」 村上春樹

これもあづ。さんにお借りしました。村上春樹のエッセーは好きでけっこう読んでいるけれど、小説はいっさい読んだことがない私。あんなに人気作家なのに。本の帯に書いてあるあらすじを読んだだけでなんとなくダメな気がしていたのです、ずっと。先日、彼のエッセー、「走ることについて語るときに僕の語ること 」を読んで、小説も読めるかもしれないと初めて思ったのだ。村上春樹はハンパではないランナーなので、何らかのシンパシーを感じたのだろうか。。作家でかつランナーって、この人と柳美里以外知らないなー。この「海辺のカフカ」は1日で上下巻とも読破。いやー、びっくり。面白かった。今まで食わず嫌いだった。アメリカなど世界的に評価が高い村上春樹だが(プリンストン大学に客員研究員として呼ばれたこともある)、この「海辺のカフカ」は特に国際的な評価が高かったそう。私が不思議なのは、彼が人気作家であるということ。まだ1冊しか読んでいないのでなんとも言えないが、あまり一般受けする内容ではないような気がするのだ。大ベストセラーの「ノルウェイの森」はもっとわかりやすい話なのだろうか。

私は1冊読んで作家を気に入ると、その作品を片っ端から読み漁るタイプ。なので、これから村上春樹ブームが始まることだろう。私は自分では興味のある作家を発掘できないのだけど、あづ。さんが貸してくれた本で新しい作家に目覚めることが非常に多い。おかげで世界が広がりました。感謝、感謝。
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この記事へのコメント
村上春樹。あの不思議さが大好きです。
ちょうど高校生くらいのときどっぷり嵌って以来読み続けています。
「海辺のカフカ」と「ノルウェーの森」。どちらが分かりやすいかと言われると悩みます…。

「ブランケット・キャット」。
不覚にもほろりと来てしまいました(笑)
あれは犬ではダメなのですよね。猫であることに意味があるように思えました。
店長の素性が気になる!
Posted by がら at 2008.05.01 10:09 | 編集
ジョニーウォーカーさんの部分を読むのがつらくて、それ以外のシーンをあんまり覚えてません。(カフカ)
ぼんやりと面白かったのは確かなのですけれど。。
ノルウェーの森はもう一度読みたいなと思って、図書館にリクエスト出したのですが、人気があるのかいつもnot availableなのです。
村上春樹さんだったら、アフターダークが面白かったです。小説じゃない?ですね?
横山秀夫さんも重松清さんも最近読んでいないので、読んでみます。
つい東野圭吾とかに走ってしまうのですよ。
Posted by daysofWLA at 2008.05.01 10:43 | 編集
旦那様方のお仕事が一段落して、ホッと一安心ですよね。
本当にお疲れ様でした。って感じでございます。

ブランケット・キャッツ。
切ない状況下の人が主人公の話がメインなのですが、
読了後は物凄い癒された気分になりますよね。

海辺のカフカ。
気に入っていただけましたか!
私は、中田さんのキャラは好きだったので、
彼が登場するシーンは物凄く熱心に読みました。
で、読んだ直後は、喋り口調が中田さん風になってしまってました。よ。
私も、この本が、世界中で支持されているのが不思議です。
万人受けする内容では無いと思いますよねー。
ちょっとダークな不思議ワールドだからこそ、世界中で支持されているのですかね。
次は、『ねじまき鳥のクロニクル』をお貸ししますね!
あ、でも、もしかしたら、第一部が無いかもしれない・・・。

テロリストのパラソル。
面白いですよねー。ゾクゾクしながら読みました。
持ち本の中で、テロリストものがあったら、お貸ししますね。

横山秀夫もいいですよねー。
刑事モノ好きとしては外せません。
現在手元に、『臨場』『影踏み』があります。
未読でいらしたら、こちらもお貸しするので言って下さいませ。
Posted by あづ。 at 2008.05.03 03:37 | 編集
アメリカ人の友人にも、メキシコ人の友人にも村上春樹のファンがいます。アメリカ人は正にカフカを読んだと言っていました。ノーベル文学賞候補にも挙がったとの評判でしたよね。私は想像力が乏しいので、あの不思議ワールドにちょっと着いて行けません。
Posted by ゆーこ at 2008.05.03 04:51 | 編集
>がらさん
がらさんが村上春樹を好きだというのは、なんとなくわかるような気がしますよ(笑)。
不思議ワールドなんだけど、ただそれだけではないところが、私の惹かれた理由です。何度も読み返したくなりますね。
「ブランケット・キャッツ」は、しんみり、ほんわかな感じでしたね。私は装丁がお気に入り!
私も店長の素姓が気になります。謎が残っているので、続編というか、パート2もできそうな感じですよね。

>daysofWLAさん
たしかにジョニーウォーカーさんのシーンはつらいですね。私もその部分は、目を薄めて(笑)斜め読みしました。フィクションだと一生懸命自分に言い聞かせて。
私、ちょうど古本屋で「アフターダーク」を買ってきたところなのです。まだ読み始めていないのですが、とても楽しみー。
東野圭吾、最近「流星の絆」というのを読みましたが、なかなか良かったですよ。彼の話はミステリーとはいっても、愛がありますね。
横山秀夫は、おじさん臭くてちょっと地味ですが、警察モノが好きな方にはお勧めですー。

>あづ。さん
あづ。さんのおかげで、また少し世界が広がりましたよ。私も「海辺のカフカ」のナカタさんが好きです。たしかに、ナカタさん口調、移ってしまいそうですね~。でも礼儀正しいし、日本語は間違っていないので、そう大きな問題にはならないのではないでしょうか(笑)。
ほんと、決して万人受けする内容ではないと思うのですが、不思議なものですね。
先日、ブックオフで「アフターダーク」と「国境の南、太陽の西」を買いました。
テロリストものが好きと公言するのは憚られるのですが(公安に目をつけられそう)、なぜか昔から好きなのですよねぇ。何か面白いものがあったら、ぜひ貸してください。
横山秀夫も、ずいぶん読みましたが、「影踏み」は読んだことがないと思います。「臨場」は読んだばかりです。彼の本のタイトルは覚えにくくて、本屋で見ても、既読かどうかなかなか思い出せないのです。
ダンナ衆のお仕事が一段落して、私たちも一安心ですね。あづ。さん夫はプロジェクトが違うのに、ずいぶん手伝ってもらったと、トムが感謝しておりました。

>ゆーこさん
やはり、村上春樹人気はワールドワイドなのですね。なんだかピンとこないのですが。
同じ日本人としては、早くノーベル賞を取ってほしいと応援しています。
あの不思議ワールドには、好き嫌いがあると思いますよ。両極端な感じ。私はぐっと心にきました。でもこの1作だけだったりして。
Posted by tomo at 2008.05.03 09:33 | 編集
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