「Letters From Iwo Jima」
今日はプレジデントデーの祝日。ゴルフの予定があって、とても楽しみにしていたのだけど、あいにく昨夜からザーザー降りの大雨。いくらゴルフ大好きな私でも、こんな雨の日にはラウンドする気にならない。どうせ熱もあることだし、久しぶりにゆっくり過ごすことにした。
午後から、ふと思い立って「Letters From Iwo Jima」(邦題「硫黄島からの手紙」)を観に行った。以前はサンディエゴの映画館では上映されていなかったのだが、最近になってうちのすぐ近くの映画館でも上映されるようになったのだ。戦争映画は正直苦手だが、アメリカで日本語の映画を観ることができるなんて、貴重な機会だ。
雨降りの祝日というせいもあるのか、意外と映画館は人が多かった。とはいっても客席の半分も埋まってはいない。私たち以外の観客は全員、アメリカ人のお年寄り。若い人は1人もいない。元軍人で戦争体験があるような人かもしれぬ。
映画は最初から最後まで淡々としていた。目を背けたくなるような日本兵の自決のシーンでもドラマチックな演出や音楽はない。それがかえってリアルな感じがした。実際の戦場がドラマチックなはずはないのだ。
戦争というものを個人の目線で見ると、敵も味方も、善悪もない。みなそれぞれに大事な家族がいて、生きたいという思いがあって。それなのにみな戦う。それがとても虚しかった。悲しい映画を観るとすぐ泣く私が今回一滴も涙を流さなかったのは、淡々とした演出のせいか。それとも、「悲しい」を通り越して、あまりに虚しかったからだろうか。
「アメリカ兵は臆病な腰抜け野郎だ」というようなセリフの時には、周りのアメリカ人の観客がなんと思うだろうかとちょっとドキドキ。この映画のキャストは、渡辺謙はクリント・イーストウッド監督直々の指名だが、それ以外の俳優はみなオーディションで選ばれたらしい。ジャニーズの二宮和也、あまり好きではないけど、ひと皮剥けた感があります。久しぶりに裕木奈江を見たのも新鮮。
硫黄島の戦いをアメリカからの視点で描いた「Flags of Our Fathers」(邦題「父親たちの星条旗」)を観ていないので、こちらも機会があったら観てみたいと思う。
結構淡々と話しが進んでいくのですねー。TVでやったら是非みようと思っています(笑)←車で随分走らないとレンタル屋がないのでTV頼み。
ちなみに、これから公開の映画で気になっているのは、「アンフェア」「パフューム」「ハンニバル ライジング」です。
どれも微妙な(笑)
最後の手紙が降りまくる所はいらないって(その部分がちょっと長いので)人も居ますが(確かに。。)手紙が残らなければ真実も見えない所が多いからあのシーンも在っても良かったのではと私は思いました。それにしてもあの洞窟は凄いですよね。映画を見た人で彼処を見たいと言う観光目的の人が増えて困ると言うような事を読みました(今はアメリカのベースに成っていて立ち入り出来ないそうです)。
アメリカンバージョンの方は飛行機の中で見ました。先に硫黄島の方を見て良かったって思います、これが逆だと面白くなく感じるかも父親たちの星条旗の方は評判も良くないし。でも父親たちの星条旗を先に見た人は硫黄島を見ている時に箇所箇所でリンクしている細かいシーンも気が付いた人もいるようです。硫黄島はとにかく演技と脚本が凄く良かったって思っています、後音の使い方ですね(イーストウッドは自分で曲作るんですよ、曲を使っている場所も良かったですねポイント的で)監督の事の映画も見直しました。
これは2本とも日米同時公開でしたよね。アメリカではやっと「硫黄島」のほうが地方でも上映されるようになりました。
「アンフェア」、私も観たいです。ドラマが面白かったので。映画には、江口洋介とか桔平さんが出るのですよね。豪華だわ♪「パフューム」「ハンニバル ライジング」系統は好きなのですが、映画館の大画面で観るのが怖いーーー。「パヒューム」は終わってしまいましたが、「ハンニバル」のほうが今上映中です。
>shizuさん
shizuさんはすでに両方ともご覧になったのですねー。キャストはみな適役でしたね。中村獅堂なんてピッタリだと思いました。二宮くん演じた西郷は架空の人物のようですが、すごく重要な役回りでしたね。
イーストウッドは曲まで自分で作ったのですね~。抑えた感じの音楽が、あまり色のない映像にぴったりでした。
アカデミー賞、どうでしょうね。
>美織さん
さすが映画好きの美織さん、両方ともご覧になったのですね。私もちゃんと公開された順番に観ておけばよかったと思いましたよ。そこにも、監督の意図があるでしょうから。「星条旗」のほうが戦闘シーンが少なそうですね。両作品がどういうふうにリンクしているのか、楽しみです。